ロマン(志)を社員1人ひとりが企業行動の原点として共有し、個々の力を結集して長期ビジョンである「人生100年時代を豊かにするための社会システムの変革」に全力を尽くす
「医療・介護の社会システムの変革」
・住まいの”あってよかった”をかたちにする
・サービスの”あってよかった”をかたちにする
・地域の”あってよかった”をかたちにする
令和2年版高齢者社会白書(内閣府)によれば、2010年に約120万人だった日本の年間死亡者数は、
・団塊の世代が後期高齢者(75歳以上)となる2025年に約152万人
・65歳以上人口がピークに達すると言われる2040年には約168万人
に増加すると推計されています。2010年の日本人の死亡場所は、病院・診療所が80.3%、自宅または老人ホーム等の施設が17.4%(厚生労働省 人口動態統計年報 主要統計表)となっています。2010年の病院死は約96万人。現場の病院のベッド数は今後も増えない中、2025年に152万人―96万人=56万人分の急増する看取りを受け入れる場が求められているのです。
住み慣れた地域で、人生の最期の時を迎えることができるよう、私たちは、訪問看護からスタートしました。1日に5〜7件の利用者さんを訪問し、地域の方が求めるご自宅での必要な医療・介護のケアを行ってきました。そこで利用者様、病院の関係者様、スタッフ、多くの方との出会いをいただきます。一方、「自宅に一人だと心配だ」「医療を伴うケアを家族ですることが難しい」など、ご自宅での生活はどうしても難しいという方々の声も聞いてきました。在宅のケアに関わらせていただき3年たった頃、「理念」にもある考えが生まれてきました。
私たちは、医療と介護を必要とする方々が、その限られた時間において、尊厳を保ちつつ、自分らしく人間らしく生きる為に、ホームを始めました。自宅がいいけれど、医療・介護の面で自宅での生活が難しい方が、病院ではなく可能な限りアットホームで、自由に生活できる空間を目指しました。そして、各利用者様とそのご家族様の繋がりを尊重した全人的なアプローチと、私たちの考えるターミナルケアにて、望まれる方にはその最期をお迎えできるよう、利用者様のケア・サポートを実践してまいります。
ホームをはじめてからこれまでの4年間に、末期癌やお看取りを希望される方、47名を越える方々の旅立ちに立ち合わせていただきました。至らない点もあったと思いますが、それでも、ご本人ご家族様の意向を叶えることができた時、「最期がここで良かった」と言っていただけた時はやはり嬉しく思います。
訪問看護を起点に始まった私たちの会社は、引き続き日本の抱える問題に目を向け、取り組んでいきます。
はじめまして、代表の野口力です。
2015年に八重瀬町で訪問看護ステーションゆいゆいを開設しました。在宅の訪問をしている中で、「自宅での医療、介護が難しい」というご利用者さまの声を目の当たりにしてきました。2020年4月からは、訪問介護ステーションも新規に開設し、「自宅のように医療ケアと介護が受けられる」ホームを通じて、日常の暮らしをサポートできるよう日々取り組んでいます。
ホームの開設にあたっては、13年間の会社生活を辞めて、沖縄に参りました。日々変わる世の中において、業界慣行や過去の成功体験にとらわれず、現状否定を繰り返し、ご利用者さまとそのご家族さまの日常の暮らしを支えていく。私たち夫婦が出会った沖縄を拠点に、ご利用者さまをはじめとした、わが社を支えてくださる病院関係者さま、往診の先生方、ケアマネージャー、福祉用具、薬局関係、そして大切な従業員、すべての皆さまにとって「ゆいゆいでよかった!」であり続けるため、改革への挑戦を続けてまいります。
※2019年10月末時点